これから暑くなる時期。汗とともに気になるのが、顔のテカリですよね。
太陽や蛍光灯の光に顔の脂が反射し、テカテカ光る。顔にさわるとベトッとつく脂も嫌なものです。
その皮脂を抑えたい。けど、どうしたらいいのかお悩みかと思います。
ぼくも顔のテカリ、べたつく肌に悩んだ時期がありました。が、あることを変えただけで見事に顔のテカリを克服しました。
それどころか、翌朝洗顔しなくてもべとつきが抑えられたままにできるようになりました。
今回の記事では、30代の男性によくある顔のテカリの悩みを解決する方法、そしてそもそもの原因を解説していきます。
テカリを抑えるならお湯洗顔
どんな洗顔方法ならいいのか。結論はお湯洗顔です。
いや、お湯だけじゃ落としきれないでしょ
そう思われるかもしれませんが、実はそこに落とし穴があります。
今の洗顔の常識では、洗顔には洗浄力の高い洗顔料を使い、顔の脂をしっかり落としきるようになっています。
スクラブ洗顔といった、きめの細かい泡で隅々まで落とすものもあります。
しかしながら、その落としきることこそが、顔のテカリを生む原因なのです。
どうして脂ぎってしまうのか
顔がテカるほど顔が脂ぎってしまう。
それは、肌本来が保持しなければならない脂まで落としきっているからです。
市販の洗顔料は、あまりにも洗浄力が高すぎます。そのため、洗顔料を使って洗顔すると、顔の脂は根こそぎ取り除かれてしまいます。
しかし、そもそも顔の脂は皮膚を保護するためのバリアの役目をしています。
顔の脂は不要な物ではなく、必要な物だから分泌されています。
その脂を根こそぎ取り除いてしまうと、皮膚は自らを保護するために過剰に脂を分泌してしまいます。
けれど、その過剰に分泌された脂は顔のテカリになる。
顔のテカリが気になり、洗顔料でしっかり落としてしまう。
保護の脂を失った皮膚は、再び脂を分泌させる。
それがまた顔のテカリとなり……というループにハマってしまいます。
顔のテカリという皮脂の過剰な分泌は、脂というバリアを失った皮膚の防衛反応なのです。
本当に男性の肌は脂が多い?
洗顔料のCMを見たことがある人ですと、
男性は女性よりも皮脂の分泌量が多い!
というのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
このせいで、
男は皮脂が多い
→だから洗顔でしっかり皮脂を落とさないといけない
→女性よりも洗浄力の強い洗顔料を使わないといけない
と思い込まされ、「強力洗浄力!」という謳い文句の商品をつい手に取っていませんか?
しかしちょっと待ってください。
- 本当に男性の肌は皮脂が多いのか
- そもそも皮脂が多いからと言って、それの何が問題だというのか
こんなことを疑問に思いませんか?
ぼくはこの「男性の肌は皮脂が多い」という意見について、2つの反論があります。
男性は肌に無頓着が人が多い
最近こそ、男性の中にも肌を気遣う人が増えてきましたが、まだまだその数は多くありません。
肌に無頓着な人に見られるのが、タオルで顔をゴシゴシこする行為です。
タオルでゴシゴシこすれば、洗顔料を使っていなくても皮脂をふき取ってしまいます。それに、強くこすることで皮膚にもダメージを与え、皮膚を守ろうと余計な皮脂の分泌も促します。
結果、洗顔料を使っていなくても、顔の脂は拭き取られ、過剰な皮脂を分泌。テカリのある顔になってしまいます。
それが、男性の肌は皮脂が多いという意見を生み出しているのではないかと思います。
企業の煽り宣伝
もう1つは、「皮脂が多い」と不安にさせようとする企業の煽り宣伝ということです。
誰だって、自分の皮脂が正常の範囲だと分かれば、わざわざ洗顔料を使ってまで洗顔しようなんて考えません。
自分の状態が異常だと思わせて不安にし、商品を買わせるというのは企業の常套手段です。
不安を煽られた消費者は、その不安を解消するための商品を求めます。
しかしながら、洗顔料について言わせてもらえば、不安を解消する役目にはなっていません。
むしろ余計に皮脂の分泌を促し、さらにテカるようになった顔をなんとかしたいと、さらに消費者は不安になって商品を使う…この悪循環ができていると言えます。
テカりのない顔にするには?
顔にテカリが無い、脂ぎった顔にしないためには、脂を落としすぎないことです。
つまり、洗いすぎないようにするということになります。
そのための具体的な方法は次の通りです。
- お湯だけで顔を洗う
- お湯の温度はぬるめくらい
- お湯を顔に当てるようにして洗う
- 一切こすらない
- 拭き取りは、タオルを顔に押し当てるように拭く
- 拭き取るのではなく、タオルに水分を吸わせるイメージ
ポイントは、洗うときも拭き取るときもこすらないことです。
この洗い方ですと、顔の皮脂を根こそぎ落とすことはありません。
顔の表面の汚れは落ちますが、必要な皮脂は残すことができます。
ゴシゴシ擦らないようにするには、タオルの吸水性がとても大事です。
肌に余計な刺激を与えないために、より柔らかなタオルを使うといいです。
しかしながらこの洗い方は、洗顔料を使って洗顔をしたときと比べて、さっぱり感は落ちます。
さっぱり感がクセになっている方もいるかもしれませんが、さっぱり感はむしろ敵です。
洗顔に求められるのは、『余計な脂は落とし、肌保護のための脂は残す』こと。
さっぱり感は洗った気にさせてくれますが、実際にはごまかされているので、注意してください。
ぼく自身の肌の歴史
かくいうぼくも、最初からお湯洗顔だったわけではありません。
朝に洗顔しても、夕方には顔のベタベタ(特に鼻や額)に悩み、あげく出過ぎた皮脂が目に入り、沁みて痛い思いをしていました。
タオルでゴシゴシ擦ってた
まだ洗顔料を使う前は、ただの水で顔をゴシゴシ洗い、さらにタオルでゴシゴシ拭いていました。
当時はそれが当たり前だと思っていました。
しかし拭くのに使っていたタオルは、白いタオルが徐々に黄ばんでいったのです。
強く拭きすぎて、顔の皮脂は根こそぎタオルで拭き取っていました。
けれど当時のぼくは、「こんなにタオルが汚れるくらい皮脂が出ている。もっと洗顔しないと!」と間違った方向に行ってしまいました。
拭きすぎて汚れているのに、もっときれいにしないといけないという、間違った方向に進んでしまいました。
それにより、ぼくは洗顔料を使うようになったのです。
洗顔料を使ってさらにゴシゴシ洗うように
洗顔料を使い始めたぼくは、いわゆる泡タイプの洗顔料を使っていました。自分で泡を作るのが面倒くさかったからですね。
その泡を手に取ると、ぼくは思いっきり肌に当て、ゴシゴシこすっていました。
ゴシゴシこすると、肌の表面で感じていた皮脂のぬめりが消え、肌のキュッキュッとした感触に変わるのが分かりました。
この洗浄力に当時のぼくはハマってしまいました。
特に皮脂が多い鼻は、それはもうゴシゴシグイグイ洗いました。それが余計に皮脂を分泌させるとも知らず…
泡を洗い流すときも、水でバシャバシャと力任せに流し、ふき取りのタオルも相変わらずゴシゴシこすります。
そして、更なる勘違いがそこで起こります。
「タオルが黄ばまないようになった!洗顔料を使って正解だった!」と。
洗顔料を使ったことで、タオルに拭き取られる脂すら全く残らないほどに洗い落としてしまっていました。
さらにこのときから、保湿剤も使うようになっていましたが、今思えば全然効果はありませんでした。
なぜなら、夕方ごろには相変わらず顔のベタベタ感は収まっていなかったからです。
それなのに、当時のぼくは相変わらず「まだ脂が出ている!もっと落とさないといけない!」と、朝だけだった洗顔料を使っての洗顔を、夜も行うようになりました。
ますます顔がベタベタになっていったのは言うまでもありません。
ついにお湯洗顔に出会うとき
ぼくがお湯洗顔に変わったのは、今から4年ほどまで前です。
どうしてお湯洗顔に出会ったのかはもう覚えていません。
確か、ネットあるいは本で「洗顔のし過ぎで皮脂が過剰に分泌されている」という情報を入手したんだと思います。
その情報は、当時のぼくにとってはまさに青天の霹靂でした。
どんなに落としても出てくる皮脂が、まさか落としすぎているから出てきているとは全然思わなかったからです。
すぐさまぼくは、お湯洗顔に変えました。
最初お湯洗顔を始めたときは、洗顔料を使ったときのようなさっぱり感はえられず、顔もちょっと脂が残っている感触がして、本当にこれでいいのか?と不安に感じていました。
しかし続けるうちに、あることに気付くようになりました。
「夕方なのに顔があんまりベタベタしてない!」
お湯洗顔に変える前は、夕方になると顔のベタベタはピークでした。ひどいときには、目の周りだけでもティッシュで脂をふき取らないと、目に入って沁みるほどでした。
しかしそれが無くなり、しまいにはその日の夜顔を洗い忘れても、翌朝まで顔のベタベタが気にならないほどにまでなったのです。
そして4年経った今では、丸1日どころか2日放置しても顔のベタベタが平気なほどになりました。
適度な皮脂が保持され、余計な皮脂の分泌がほぼ無くなったのです。
ゴシゴシ擦るのをやめ、洗顔料もやめたことで、ぼくの肌は本来の性能を取り戻しました。
余計なことを一切やらない洗顔法が、一番肌にいいのだと実感しました。
最後に
以上、脂ぎった男性の肌をきれいにするための方法を紹介しました。
方法自体は驚くほどシンプルです。ですがその効果は、身をもって体験しています。
しかしながらお湯洗顔は、世の中の常識となっている洗顔料を完全に否定するものです。
「洗顔は洗顔料を使うのが当たり前」という価値観ですと、なかなかお湯洗顔を受け入れるのは難しいかと思います。
その常識に異を唱えるお湯洗顔を、ぼくは自信をもってオススメします。
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